2004年06月20日23時39分27秒
路地裏 [ 5秒で読もうと思えばできなくもないもの ]
うらぶれた街を、あてがあるわけでもなく、さまよう。あてがないので、また人がいないところが良いので、路地裏へと入る。路地裏は、上を見上げれば両端の石造りの家屋に張り渡されたロープに洗濯物が掛けられ、下を見ると空き瓶やら丸めた紙屑やらが散らばっている。奥へ奥へと行くと、二股に分かれている。まよわず狭い方の道を行く。さらに行くと、また二股に分かれ、また狭いほうの道を選ぶ。そうして、どんどん狭いほう狭いほうへ、奥へ奥へと進んでいった。どんどん道が狭くなるのに、相変わらず通ることができるのは不思議だな、と思って、改めて自分の身体を見下げると、なんのことはない、自分の身体も小さくなっているのだ。路面に転がる空き瓶が、一人乗りの潜水艦くらいの大きさで、奥へ進むのに回りこまなくてはならない。随分と奥へ進み、随分と小さくなったころ、不意に上空から割れ鐘のような声が響き渡った。「鼠がいるぞ。はやく始末しろ」あまりの大音声に、私は耳を押さえた。見上げると、上空から、巨大な箒が降ってくる。私は恐ろしくて、脱鼠のごとく逃げ出した。
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ログが何故かないので、書き直し。お題も忘れた(笑)
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