2004年06月20日23時33分39秒

急須 [ 5秒で読もうと思えばできなくもないもの ]

 窯を覗くと、ごうごうと炎が、黄色く、燃えさかっている。俺は、頃合かと、粘土のままの器たちを木板に乗せて運ぼうとすると、「もしもし」と器たちの一つが声をかけた。急須である。「なに」と聞くと「お願いがあります。どうか、赤茶色の漆器に仕立ててください。お腹のあたりに紅葉の葉を一つ加えてください」と言う。「でも、きみらは瀬戸物だしなあ」「でも、私らは、焼かれて、死ぬのです。あまり知られてないですが、器は焼かれて、死んで、できるのです。死のうとするものの後生ですから」聞いていたら、そんなものか、と思いすこし切なくなった。言われたとおりにし、売り物にはならないので、自分で使っている。

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「きゅ」と、あとなんだっけ? 駄目だー

Posted by kakimi at 2004年06月20日23時33分39秒 | コメント(0) | Trackback(0)



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