2004年08月11日23時48分40秒
戸棚まんが(2) [ 読んだり聴いたり見たり ]
昨日書いた三語は長い上になんだかまとまりがなくて「どうなのそれ」という頭脳内意見が多数を占めたので、多数決にしたがい今日はまんがの話でお茶を濁します。
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五十嵐大介/そらトびタマシイ・はなしっぱなし
寡筆な方です。よくわからない話を描く方です。異様に絵の巧い方です。
……と、それだけじゃああれか^^;。
私もよく考えると意味のわからない話(考えなくても意味のわからない・考えても考えても意味のわからない 笑)を書きますが、この人も相当わからない話を描いています。「空とビ」はそうでもないですけど、「はなしっぱなし」はなんだろう、というのが多いですね。
肩を並べるようで非常に恐縮なのですが、私事で話させてもらえばよくわからない話に説得力を持たせる、というのはタイヘンだぁ、といつも思います。このあたり天邪鬼なのかもしれませんが、はっきりと結論の出るものは書きたくない。さりとて不条理と言われるのはイヤなんですね。条理のないものというのは誰でも書けると思うんですよ。それこそものの五分で。落書きと変わらないんじゃないか、と思ってしまいます。
で、曖昧だけど何か条理があるようなものがいいなぁ、と考えて、結局説得力のあるものがいいな、という結論にいたります。よくわからないけど説得力だけはある、という(詐欺の手口ですね ^^;)
と、まあ私はどう読み手を詐欺る……いえ説得するかで色々頭を悩ませるわけですが(まあ、アタマで遊んでいると言えますが^^;)、五十嵐さんの場合は物書きにはない強力な武器がありますね。むろん、絵です。
一度拝見していただけるとわかるのですが、氏は絵が異様に巧いです。まんがというより絵画を勉強した方の絵かな、というかんじです。この絵の力で、よくわからない話に説得力を与えてしまいます。うーん、ちょっと羨ましいなぁ(笑)
ちなみに好悪で言うと、私は「そらトび」のほうが好きです。これに出てくる「イヌと融合した女の子」は必見かな、と。あと、結構「日本土着的民話風正体不明作品」を多くものしているので、そういうのが好きな人にもお勧めかな、と思います。
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内田善美/草迷宮・草空間
えー、今回はタイトル通りに「戸棚にしまっておいて、忘れた頃にひょいと見つかって、読んでみるとああ良かった」と思うまんがの紹介なんですが……ほんとにこの本仕舞いこまれて見つからない(笑)
なので覚えてる範囲と、あとは想像で補って(笑)紹介しますと、主人公が日本人形を拾ったらソレが動き出し、「ねこ」と名付けて共同生活をしていく、そんな話です(って、よくわからないですね ^^;)
これも私の好きな異界モノかなあ、と思います。「ねこ」は元気にはしゃいで人間の女の子みたいなんですけど、主人公の草が存在を疑いだすとタダの人形に戻ってしまいます。そういう存在なのです。この作品は「ねこ」が動く人形のまま未完で終わってますが、物語中に「夢が覚めて元の人形に戻ってしまう」という仕込みがされています。いつかは戻ってしまうのか、戻ってしまうんだろうか、そんなことを考えると私の頭の中のある部分を刺激されてしまうんですね。あとは覚えてないんですが(笑)、ひとつ印象的なシーンがありました。草と「ねこ」が草原かなにかの広い空間で、降りしきる雨を眺めるシーン。雨が降っているのに光に溢れていて、光に包まれた眩い雨の情景を見ていると涙が出てきたような気がします。泣いたら負けですね、うん、負けました。
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