2004年06月02日02時15分52秒
要は先鋭的であることだ [ 5秒で読もうと思えばできなくもないもの ]
要は先鋭的であることだ。
ろくろ首の男は思った。
ちょうど頭上五百キロメートルの上空に神様の社はあるという。
見たものは居ないが、見た者は神様と同じ知識を得るという。
ろくろ首のおれならできる。
男はいっきにぐいーーっと首を伸ばした。これまでの最高記録は五十キロだから十倍だ。
ひゅるひゅる ひゅるひゅる
二十キロ地点通過、三十キロ地点通過、四十キロ地点通過
男はだんだん胸や腹が痩せ始めたことを意識した。
当たり前だ。ろくろ首とて首が永遠に「ただで」伸張するわけじゃない。
体の体積分を首にまわしてるだけの話なのだ。そんなことはわかっている。
ひゅるひゅる ひゅるひゅる
五十キロ地点を通過した。
ここからはどうなるのか男にもわからない。
ためらず首を伸ばし続けた。
ひゅるひゅる ひゅるひゅる
六十キロ地点通過、八十キロ地点通過
ひゅるひゅる ひゅるひゅる
百キロ地点通過、百五十キロ地点通過
百五十キロ地点を通過した時点で、男の胴体は完全に首とおなじ太さまで痩せ細った。
男は人頭の蛇と化した。
ひゅるひゅる ひゅるひゅる
200キロ地点通過、300キロ地点通過
さらに人頭の蛇は痩せ細っていった。首の太さと比例して頭も小さくなっていった。
ひゅるひゅる ひゅるひゅる
400キロ地点通過、450キロ地点通過
ほとんどミミズのようになり、さらに糸ミミズのようになった。
やがて
上空になにかが見えた。
社ではない。上空にドアが一枚浮かんでいた。
絹糸よりも細くなりながらも男の精子の頭のような頭はドアにたどり着いた。
鍵穴がある。覗こう。神様のシャワーシーンが拝めるかもしれない。
精子の頭が鍵穴を覗こうとしたとき
バタっと扉が開き、ハサミを持った手が現れ、精子の頭をちょんぎった。
頭を失った糸はひゅるひゅると落下していき、扉はバタンと閉じられた。
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これは詩だなあ。おそらくほんとに一番最初に書いたもの(覚えていない^^;)
行頭空けとか句読点付けなどの修正がとてもできないです。
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